読書グラフィ 今日読んだ本
★西村行功 / 『戦略思考のフレームワーク―未来を洞察する「メタ思考」入門』
●システム・シンキング
モノゴトの全体構造を、
「要素の複雑な絡み合いの結果」として理解し、
その絡み合いの結果(システムと呼びます)の行く末や、
改善案について考えるという思考法。
「絡み合った要素の全体を構造として見る」考え方。
●システム・シンキングを理解するキーワード
(1)因果関係のリンク
(2)相互依存のフィードバック
要素が互いに依存し影響を与えあっている(相互依存)、
相互依存の形が、「原因→結果→原因」というように
廻る形(フィードバック)になっている。
(3)時間的遅れ
「品薄→品切れ」「品切れ→クチコミ悪化」といった
ゆっくりとした時間変化。
(4)時系列グラフ
要素は、時間の推移に沿ってさまざまな動きを示す。
●レストランガイドとして有名なミシュランのガイドブック
元々は、ドライバーのために
タイヤの交換方法やフランスの主要都市間の距離、
ホテルなどを掲載していた小冊子でした。
自動車旅行を盛んにしタイヤの使用を促すために、
地方のレストランを載せるようになったと言われています。
●システム的課題を発見、解決するときの4つのポイント
(1)結果の近くで原因を探さないこと。
思わぬ副作用が生まれることがあります。
(2)意思決定の中長期インパクトを考えること。
いかに短期的に正しそうに思える対策でも、
中長期での副作用は何かを考えておく必要があります。
(3)ボトルネックを探して、レバレッジ(てこの原理)を効かせること。
システムのボトルネックがどこにあるか。
例:歯磨き粉「使用量の限界」→「家庭内在庫」
(4)交錯する意思決定を切り離すこと。
例:短期的解決策と中長期的解決策について、
資源の分配を決めておき、バランスさせたりすることが必要です。
#読書 #ビジネス